借りたら負け・・・

狂ったままの経済と表現すれば、言い過ぎなのでしょうか。

しかし、色々な表現があると思いますが、我々昭和世代にとって、このバブル崩壊以降20年間の景気を『狂った経済』と表現することに違和感を持たないと思います。


史上最高値の円高が、日本経済を直撃しています。

日本が有望市場だから円が高いのではなく、他に良い先進国がないので、消去法で処理していくと日本の円しか残らないのだそうです。

これだけ実体経済の悪い日本が、消去法で残るのというのは信じられませんが、それだけ欧米等の先進国の経済が急激に悪化をしているということなのでしょう。

リーマンショック以降、何とか持ち堪えてきた不況が、ここにきて制御できない状況に陥ったというのが現実なのだと思います。

これから、世界的に本格的な不況に突入することになるのでしょうが、ここで今後の予測をしても仕方がありませんので、過去を振り返って、生き残るための『キーワード』を考えてみたいと思います。


平成2年3月に、あの華やかりしバブル経済が終焉を告げ、その反動でバブル崩壊という戦後最大の不況に見舞われました。

奈落の底に転がり落ちるような不況で、いつまでも景気は改善せず、どこまでも悪化を続け、経験したことのない予測しようもない不況だったのです。

景気の底を探り続けて10年強・・・。

ようやく景気の戻りを感じたのは、平成15年頃だったと思います。

今考えると、景気が本格的に回復したわけではなく、景気の悪化が止まった状況に過ぎなかったのですが、長い間の不況に倦んだ経済人は、経済が回復したと捉え、経済に前向きになったのです。

不動産取引が活性化し、投資ファンドが活況を呈し、さながらミニバブル状況でしたが、これも長続きはしませんでした。

3年強の戻り景気で終わり、平成19年には、建設や不動産を中心に景気が急激に後退を始めたのです。

そんな景気の瀬戸際の状況下にある日本経済を、平成20年9月、リーマンショックが発生し、その後の景気は低迷を続けます。

何ら、有効な景気改善策が打ち出されず、日々悪化する日本経済は東日本大震災に襲われることになります。

未曾有の被害と甚大な損失に見舞われますが、民間力が、震災をバネにして復興に動きだそうとした矢先に、この円高なのです。

大きく括れば、この20年の経済の動きはこの様になると思います。


バブル景気前と、バブル崩壊後を比較すると、景気の流れが極端に変化したことは明らかだと思います。

簡単に表現すれば、我々昭和世代は、右肩上がりを経済の前提としていましたが、バブル崩壊後の20年は、右肩が下がり続けている経済なのです。

景気の低迷を続けているのではなく、もはや、これが通常の経済であり、普通の景気だと考えるべきなのだと思います。


さて、この景気切り抜けるキーワードは、『無駄の排除』ということになり、『無駄な資産』や『無駄な借入』を持たないということです。

金融機関に勧められるままに、活用目的のない不動産を購入したり、有価証券や会員権を購入して、資金を滞留させないということが大事です。

さらに、右肩上がりの経済では、借入金の返済も難しくなかったでしょうが、この経営環境では借入金は大きなリスクとなります。

一度でも借入をすると、雪だるま式に借入が増加するしかない経営環境なのですから、借りたら負けぐらいの気持ちを持つべきで、既に借入のある企業は早急に圧縮する努力をすべきだと思います。


今、中小零細企業の経営者の方は、経営環境が、既に大きく転換したことを再認識することが大事です。

そして、この厳しい経済環境で生き残っていることを、経営者として誇りにすべきだとも思います。
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